ブログ

発達障害と向き合う

  大人の発達障害の診断や治療について
  ご相談を多く受けます。


  「自分は発達障害なのではないか」
  「チェック項目にあてはまることが多い」
  「周囲から発達障害ではないかと言われた」
  そのようなきっかけで来院されます。



  発達障害とは、発達障害者支援法において、
  「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であって
  その症状が通常低年齢において発現するもの」
  (発達障害者支援法における定義 第二条より)
  と定義されています。



  すなわち、「通常低年齢において発現するもの」であり、
  大人になってから、低年齢の時に遡り、情報を収集して、診断をつけることは、
  なかなかに難しいものです。



  発達障害を、「病気」とするか、「生まれつきの特性」と考えるか。
  「病気」とするならば、「治らない」ということになり、
  「生まれつきの特性」とするならば、「治す」ということにはなりません。


  ご本人にとっては、
  「病気ではない」と言われることよりも、
  「病気だから仕方がない」と思えることの方が
  安心するかもしれません。

  

  精神疾患における「病気」「障害」の定義というのは、さまざまなことによって変わりますね。
  曖昧なものであると感じています。
  


  いずれにしても、
  その人にどのような特徴があるのかどうかを見極め、
  それによって生じる生きにくさにどのような工夫をもって対処するか、ということに
  意識を向ける必要があると考えます。
  (どのような症状や疾患、内容であっても、それは同じです)



  当院では、
  「発達障害かも?」
  「発達障害と診断を受けたけれど、どうしたらよいかわからない」 といったご相談に、
  ヒアリング、心理検査、カウンセリング、相談などで向き合い、
  生きにくさに寄り添って、
  自分らしさを大切にできるようお手伝いをいたします。


  また、
  「家族が発達障害かも」
  「発達障害と診断された家族に、どのように対処したらよいかわからない」というご相談にも、
  家族相談として対応します。 

 

                       

 

  一人ひとりが、素晴らしい特性を持った存在であり、
  それらをお互いに大切にできるような社会になるように貢献したいと考えています。