その他の精神疾患

不眠症・睡眠障害

不眠症(睡眠障害)

不眠症(睡眠障害)

不眠症の原因は主に、精神疾患や精神的ストレス、身体に起こる疾患、不規則なライフスタイル、服用している薬の副作用、カフェイン、アルコールなどの嗜好品などが挙げられます。原因に合った治療法を行うためにも、まずは不眠の原因を探ることが重要です。
睡眠薬に対して「依存しそう」「怖い」というイメージを抱いている方もいるかと思います。当院では薬について分かりやすく説明していき、必要最低限の量を処方するよう心がけています。

不眠症(睡眠障害)の症状

不眠によって日中の集中力が低下したり疲れやすくなったり、イライラしやすくなったりした際は一人で抱え込まず、当院へご相談ください。

入眠障害(なかなか寝付けない)

布団に入ってもなかなか眠れず、入眠までに30分以上かかってしまう状態です。

中途覚醒(途中で目が覚めてしまう)

「寝ている途中で何度も目覚めてしまう」「一旦目が覚めると朝まで起きてしまう」といった症状が、数日~数週間続いてしまう状態です。

早期覚醒(早く目が覚めてしまう)

起きる予定の時間より早く起きてしまう状態です。 高齢者が早起きになる理由ですが、加齢によって体内時計のリズムが前倒しになることで、早期覚醒になってしまうからです。加齢によるものでしたら不眠症にあたらないため、治療する必要はありません。 ただ、うつ病の患者さんは早期覚醒も起こしているケースが多いため、不眠が一つの診断基準になることがあります。

熟眠障害(熟睡した感じがしない)

睡眠時間は十分確保できているのにも関わらず、熟睡した感じがなく眠りが浅い状態です。睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害(就寝中に足がビクビク動いてしまう疾患)などの疾患が隠れている可能性もあります。これらの睡眠障害はなかなか自覚しづらいため、要注意です。

不眠症(睡眠障害)の治療法

薬物療法

睡眠薬や睡眠導入剤を処方します。また、眠りやすくなる効能を持つ漢方薬を処方することもあります。処方される薬は、不眠のタイプによって異なります。近年開発された薬は、自然な眠気がやって来る効能を持ち、かつ副作用が少なくなっています。医師の指示された飲み方で睡眠薬を服用して、質の高い睡眠を手にしましょう。症状の改善に実感できた場合でも、医師が「やめていい」と指示されるまでの間は、服用を継続していきましょう。
睡眠薬の服用を急に止めてしまうと、不眠症状が悪くなる恐れがあります。そのため、自己判断で断薬するのは避けてください。

生活習慣の改善

「適度な運動を習慣にする」「毎日同じ時間帯に起きる」「食事の時間を決める」など、生活習慣の改善を行い、体内時計の乱れを解消させていきましょう。また、「無理に寝ようとしない」「ご自身に合ったリラックス方法を探る」「眠くなってから布団に入る」といった工夫も大切です。加えて、アルコールやカフェインの摂取量を少なくするといった対策も不可欠です。

睡眠薬の依存性・副作用について

  • なるべく睡眠薬に頼りたくない
  • 副作用が怖い
  • 睡眠薬って依存性が強そう…
  • 睡眠薬がないと眠れない体質になったらどうしよう

と悩む患者さんは多いかと思います。

しかし、睡眠は心身の健康を守るために、欠かすことのできない時間です。睡眠不足によって体調が悪くなったり、うつ病などの精神疾患が悪化してしまったりすることもあります。そのため、睡眠不足に悩む患者さんには、睡眠薬の処方を推奨することもあります。当院は、治療薬の過剰処方は行いません。また、依存や副作用のリスクが少ないものを選びます。また、減薬のサポートにも対応しています。スタッフに薬剤師が常駐しておりますので、現在服用している睡眠薬の調整を希望される方、減薬したい方は、気兼ねなくご相談ください。

パニック障害

パニック障害とは

パニック障害

パニック障害とは、突然、パニック発作(息苦しさやめまい、動悸、吐き気など)が起こる疾患です。息苦しさや動悸といった症状が起こるため「心臓や呼吸器などの疾患なのだろうか」と考える方が多いのですが、それらの検査を行っても異常は発見されません。発作はかなり辛い症状ですので、「発作が怖い」という予期不安を感じるようになり、だんだんパニック発作が起きた場所や環境、空間を避けるようになってしまいます。悪化すると外出できなくなったり、車や電車などに乗れなくなったりします。このように、パニック障害は進行していく精神疾患ですので、早期発見・早期治療が不可欠です。

パニック障害の症状

パニック発作

以下のような症状が突然現れます。発作が続く時間は人によって異なります。数十分続く患者さんもいれば、短時間で収まる発作が繰り返し起きる患者さんもいます。

  • 動悸
  • 体の震え、しびれたような感覚
  • 喉が詰まる
  • 突然汗をかく
  • 気を失う感じ
  • めまいや吐き気、意識が遠のく
  • 呼吸するのが辛い、呼吸しにくい
  • このまま死んでしまうのではないかという不安感
  • 自分が自分ではない感覚

など

広場恐怖

広場恐怖とは、以前、パニック発作が起きた場所や、発作が起きた時すぐに逃げることのできない環境、すぐに助けを得るのが難しそうな空間、人の目が気になる場所を恐れることです。広場恐怖を抱えると、一人での外出が困難になり、社会生活を送るのに支障をきたす恐れがあります。

  • 外出が難しくなる
  • お店や映画館、エレベーターなどの閉鎖空間が怖い
  • 電車やバス、車、飛行機に乗れない
  • 一人で外にいるのが怖い
  • 列に並んだり人混みの中に入ったりするのが苦手になる

など

予期不安

発作を経験すると、発作が起きていない時でも「また発作が起きたらどうしよう」と怖くなってしまうようになります。この状態が「予期不安」です。

パニック障害の治療

投薬治療

パニック障害は、不安や恐怖感を支配する脳の一部の機能が、活動しすぎることによって発症すると言われています。また、脳内神経伝達物質のバランスが崩れることによって、発症するとも言われています。そのため、投薬治療で脳内神経伝達物質のバランスをコントロールしていく必要があります。投薬治療では、SSRIなどの抗うつ薬が用いられます。パニック障害自体はうつ病ではありませんが、抗うつ薬が有効だと証明されています。また、補助薬として抗不安薬を併用することもあります。
パニック障害は再発しやすい疾患ですので、症状が改善されても服薬を続ける必要があります。半年~1年間ぐらいは継続して、それから少しずつ減薬を目指していきます。

精神療法

不安に襲われた時の対処法を、患者さんの状態に合わせて考案していきます。パニック障害の患者さんは不安に襲われやすい傾向にあります。ご自身の疾患で不明なことがあると、さらに不安が強くなってしまうため、パニック障害の知識をきちんと頭に入れておくことも重要です。

パニック発作が起きた時の対処法

無理のない範囲でゆっくり、深呼吸をしましょう。一旦横になったり椅子に座ったりするなど、呼吸しやすい姿勢を取りましょう。発作が落ち着くまで、急がずゆっくり待ちましょう。過呼吸になった場合は「息を吐く」ことに意識を向けましょう。過呼吸の時は、息を吸い込みやすい状態です。長く、ゆっくり息を吐くことで、体内の酸素バランスが良くなり、呼吸が楽になります。
「ゆっくり深呼吸をすれば絶対に元に戻るから、大丈夫」と自分に言い聞かせることが大事です。

パニック障害と仕事

パニック障害になると、仕事を継続するのが難しくなると考える方は多いかと思います。しかし、症状の現れ方や重症度には個人差があり、治療法や回復するまでのスピードも、人それぞれ違います。そのため、働き方や仕事内容につきましても、医師と一緒に話し合っていくことを推奨します。

不登校、ひきこもり

不登校とは?

心理的要因などによって「学校へ行けない」「学校へ行かない」状態になることです。疾患名ではありません。 大人が思っている以上に子どもは感受性が豊かで、日常で体験するほんの些細なことでも動揺し、悩み葛藤します。そのような出来事を解決するために「不登校」を選択する子どももいます。

不登校の特徴

「朝起きられない」「体調不良を訴えて学校に休みたがる」「実際に頭痛や腹痛、吐き気などの症状が現れている」「学校のことを考えて不眠に陥る」などが挙げられます。さらに長期化・慢性化すると不登校が続き、生活リズムが乱れて昼夜逆転してしまったり、人やコミュニティとの関わりを避けて「引きこもり」状態になったりするなど、あらゆる問題が生まれることもあります。

発症する原因

無気力

無気力は不登校の原因の中で一番多くみられるものです。「親からの過剰な期待」や「勉強についていけない」などの理由から、何事に対しても意欲が湧かなくなってしまう状態です。

学校生活によるトラブル

「周囲と馴染めない」「クラスメイトからのいじめ」などが主な原因です。 特に「いじめ」が原因で不登校に陥っている場合は、子どもから両親に打ち明けるのが難しく、それがストレスにもなります。

心が未発達

親から離れることに対する不安や、自分にとって苦手なこと(試験など)があることで、不登校になってしまうタイプです。「学校に行く」ルーティーンを身につけさせるのが難しいタイプで、小学生の子に多く見られる傾向にあります。 長期間の支援を行い、子供の内面をサポートしていくことが大切です。

不登校の治療法

不登校はもともとの気質や生育環境、社会環境など、複数の理由が重なり合って起きると言われています。また、思春期または思春期に入りかけている時期は、多感な時期ですので理由を聞き出すことも難しい傾向にあります。 不登校を解決する上で重要なのは「学校に行かせること」ではなく「原因を特定して改善すること」です。 まずは心身の状態を丁寧に聞き出し、精神療法(カウンセリング)や薬物療法、デイケアなど、現在の状況に合った支援を行います。